酪農技術(動画)
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発泡消毒と石灰塗布
赤外線センサーで車を感知して、自動で消毒を両側面と底面から行います。出入りに消毒する事で、病原体を持ち込まない持ち出さないを実現します。冬には凍結防止作用のある消毒薬(ウインターベッセルサニー)を利用することで、1年中利用可能となります。
ブロック塀にドロマイト石灰を塗布している様子。
フリーストール牛舎でのベッドの発泡消毒事例。5L程度で30ストールくらい可能である。
発泡消毒30分後。泡と共にベッドの汚れをかき落としている様子。泡掃除後30分程度で、乾燥する。(夏場)
フリーストール牛舎の飼槽部分の消毒事例。
搾乳衛生
ティートナーを長く付着させるためには、貼付前の乳頭清潔度が重要です。乳頭皮膚に残っている牛乳分、皮脂分、水分、ディッピング液成分を取り去り、乾燥させることです。そのためには、アルコール分を含んだ使い捨てペーパーを利用すると良いでしょう。
ティートナーの裏側の白い紙を半分剥がして折り、フィルム接着面を乳頭の反対面より貼り、フィルムを剥がす。更に白い紙を剥がして、ティートナーを下から上に貼り、フィルムを剥がした後に手で握り成形します。上手く貼るには、白い紙を半分のみ剥がして折り、牛の足や手に付かないようにする事です。
ティートナーは、端の部分を指先で剥がして、その部分を摘まんで全体を剥がします。
2本の指で乳頭を挟み、親指の腹で乳頭口を擦る方法が一番。もしくは両手を使って、乳頭口を見ながら汚れを拭き取る。
不織布とペーパータオルでの乳頭清拭を比較したもの。
指に細かい粒子の汚れを塗り、不織布(黄色)とペーパータオルで拭き、その汚れの落ち方を比較すると、不織布が良く落ちていることが判る。
不織布は汚れが布から落ちやすいことが特徴である。
片手で乳頭口を拭く場合のテクニック。
チョキを出し、その2本で乳頭を挟み、親指で乳頭口を綺麗にする。
タオルを使っての乳頭口清拭の仕方。実際の現場での撮影。これくらいの形で拭かないと乳頭口は綺麗にならない。
乳頭先端をつまんで拭く方法は確実ではない。
乳頭壁の皺の間も拭き取るように乳頭を握り、捻る感じで乳頭を拭く。これを1乳頭壁、2回以上(拭く場所を替えて)行うと綺麗になる。
片手で乳頭を掴み、他の片手で乳頭口を見ながら汚れを拭き取る。
乳頭を下から包むようにして拭く方法。確実性がなく、乳頭清拭としては不適。
搾乳生理
乳房炎発症の仕組み
流量計を使った模擬搾乳実験である。 流す流量が多くなると、瞬間的にショートミルクチューブ(シェルの下のチューブ)に牛乳が詰まり、ライナーゴムが広がった瞬間に出来る乳頭下の真空に向かっての逆流(ドロップレッツ現象)が起きる。ライナースリップとは関係なく起きえる現象。
流量計を使った人工のドロップレッツ現象。 画面右奥のライナーより、瞬間的に空気を入れて、ライナースリップを作成する。空気が入った瞬間に、対角線上のライナー内の流れが変わり、乳頭に向かって逆流している。
実際の搾乳現場での牛乳の逆流現象。 通常の搾乳現場で捉えた牛乳の逆流現象の実際。ライナースリップが起きなくとも、条件がそろえばドロップレッツ現象は起きえる。
流量計を使った人工のドロップレッツ現象。 画面中央のライナーに注目。連続してライナースリップを起こすと、ライナー内の流れが替わり乳頭口に向かってかなり激しい逆流が生ずる。流れは乳頭基部まで上がり、乳頭壁、乳頭口の汚れを洗い、乳頭内に流れ込む。乳房炎の原因の細菌が乳頭内に入る瞬間である。乳頭壁、乳頭口の清拭が如何に重要であるかがわかる。